法の分析手法
気が早いが、来期の授業について、いろいろと考えを巡らせ始めている。法律事務所でインターンをすることになったので、その負担を考えて、できるだけ楽なスケジュールにしたいというのが本音である。
その中で、ちょっと興味が湧いたのが、「法の分析手法」という科目。内容としては、統計学やゲーム理論を勉強して、法律がなぜこうなっているのか、実務でどう考えるべきなのかのヒントを得ましょうという趣旨らしい。既に、反トラスト法で嫌という程ミクロ経済学の重要性を認識したので、この科目も(浅く広くということになるだろうけれど)役に立つのではないかなと思った次第。
教科書は、ある友人曰く、唯一にして決定版というべき、以下の本。
Analytical Methods for Lawyers (University Casebook Series)
- 作者: Howell E. Jackson,Louis Kaplow,Steven M. Shavell,W. Kip Viscusi,David Cope
- 出版社/メーカー: Foundation Pr
- 発売日: 2010/12/20
- メディア: ハードカバー
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ちなみに、著者の一人であるLouis Kaplowは、ハーバードの反トラスト法の先生で、市場画定等について先鋭的な論文を発表するなど、まさに反トラスト学界の第一人者である。
・・・と思って、Amazonの商品紹介の機能を使って彼の名前で検索をかけたら、なんとこの本、既に日本で翻訳されているのね。
数理法務概論 -- Analytical Methods for Lawyers
- 作者: ハウェル・ジャクソン,ルイ・キャプロー,スティーブン・シャベル,キップ・ビスクシィ,デビッド・コープ,神田秀樹,草野耕一
- 出版社/メーカー: 有斐閣
- 発売日: 2014/03/13
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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翻訳者をみるだけで、この本への評価の高さが推認できる。にしても、日本は本が安いなぁ。
抽選に漏れることがなければ、この科目、履修することになるだろう。楽しみだ。