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競争法を勉強中。

ボストン旅行

ボストンまで、2泊3日の日程で、妻と遊びに行ってきた。想像以上に厳しい寒さであったが、街並みは、アメリカとはとても思えないような洗練されたもので、実に良いところであった。食事も、アメリカにしては大変美味しく、海鮮料理(特にロブスター)は、一度は試してみるべきだと思う。

また、ハーバードのキャンパスを訪れてみたが、思ったよりは普通であった(というと、在学生・卒業生に怒られそうであるが。)。ただ、ハーバード・ロースクールの構内を歩いてみて驚いたのが、とある建物に「Areeda Hall」という名前のものがあったこと。やはり、反トラスト法の存在感は大きいなぁ…と思った次第である(他の建物としては、ラングデルホールが最も有名であろうか。ラングデル教授は、ソクラテスメソッドの生みの親として、アメリカ中のロースクール生から忌み嫌われる、もとい尊敬されている教授である。)。

Areedaというのは、今は亡き反トラスト法の大家の名前であり、彼が記した論文や書籍は、最高裁判決においても度々引用されるなど、現在でも反トラスト実務に対して極めて強い影響力を有しており、歴代ハーバード・ロースクールの教授の中でも特に有名な一人だそう。

Phillip E. Areeda - Wikipedia, the free encyclopedia

ぱっと思いつくところでは、Predatory Pricingの費用基準に関する、Areeda=Turnerの平均可変費用基準は、超が付くほど有名である(日本でも、不当廉売のコスト割れに関する判断基準として採用されている考え方である。)。

50年後の日本で、白石先生のお名前を冠した建物が東大にできたりすることがあるのだろうか。