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競争法を勉強中。

総括&来学期に向けて

2年目の前期は、試験に悔いが残ることになってしまったこと以外は、総じて充実した日々を送ることができたと思う。

まず、反トラスト法については、経済学を下敷きとしたとてつもなく密度の濃い授業で、ついていくのが大変であったが、頭の中にきちんとした枠組みを作ることができたという点で、大変良かった。

国際情報通信政策については、伝統的な電話等の通信サービスからデジタル時代の新たなコミュニケーションツールが発達するにつれて、どのような問題が生じているのか、国際電気通信連合(ITU)等の国際機関はどのような役割を果たしているのか、今後、どういった形で利害関係者を議論に巻き込んでいくべきかなど、興味深いことを多く学ぶことができた。惜しむらくは、教授が全体像を示してくれるタイプではなく、なかなか今学んでいることの位置づけを把握することが難しかったことである。とはいえ、これも試験勉強で授業の内容を総ざらいする中で、十分にフォローアップできたので良しとする。

エネルギー法については、FERCでの勤務経験もあるベテラン弁護士によるエネルギッシュな講義が展開された。特に、市場に自由競争の原理を持ち込むに当たって、どのような課題があり、どのような対策がとられてきているのか、それに対する裁判所の評価はどのようなものか、ということを分かりやすく示してくれ、大変勉強になった。

来学期は、どのように過ごすか、かなり迷っている。WTO法や商事仲裁にも興味が湧いたため、それらの科目を取るか、それとも、思い切って反トラスト法に注力するか、単位の関係で三科目程度しか履修できないため、悩ましい決断をしなくてはならない。

いずれにしても、最後の学期はさらに実りのあるものとできるよう、努力していきたい。