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競争法を勉強中。

Pay for delay訴訟におけるエンフォスーメント(disgorgement)


FTC Defends Disgorgement Bid In Cephalon Pay-For-Delay Suit - Law360

 

- Pay for delayを目的とした和解がFTC法に違反するとして、FTCが訴訟を提起。被告に対して、disgorgement(不当な利益の吐き出し)を求めている。

- FTCの努力にもかかわらず、訴訟は遅延し、和解の効力はいまだ維持されたまま(訴訟が提起されたのは2008年)。被告は、FTCがPay for delayに対する有効なremedyを持っていないと投資家たちに説明しており、同行為による利益を最大化する戦略を取っていることがうかがわれる。

- FTCは、このような状況を打開するために、disgorgementを求めている模様。Pay for delayの合意から得られた不当な利益は、3.5億ドルから5.6億ドルと推測されている。

- なお、FTCは、2012年のstatementにて、disgorgementの活用を限定する旧方針を廃し、適切に活用していく旨を表明している。