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競争法を勉強中。

分岐する

高校時代の同級生とメールをしていたら、「そういえば◯◯が役者をやっているらしいんだよ」と、動画を送ってくれた。演劇部に所属していたことは知っていたが、まさか、その後も夢を追い続けて、ここまでやってきているとは、と驚嘆した。

動画の中で彼が語る高校時代の原風景は、どれも即座にイメージできるものばかりで、そうか、あの河原でアイツはそんなことをしていたんだ、などと思いを巡らせていたら、なんだか切なくなってしまった。

小さな規模のクラスの中で、愛嬌のある見た目と、意外な芯の強さを併せ持った彼が、自分のいる場所がない、なんて思っていたとは夢にも思わなかった。決して友達がいないという訳でもなかったし、私も仲良く話していたつもりだったから、やっぱり他人の想像力なんて小さなものだと痛感させられた。

日本に帰ったら、彼の芝居を是非とも見に行きたいところだ。そうして、何かがまたつながることを期待しつつ、そう上手くはいかないだろうと予め失望しておいて、ちょうどいい具合の距離感で二言、三言、何か近況報告めいたことができればいいなと思う。