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競争法を勉強中。

Tyingに関する疑問

いよいよ反トラスト法の授業も終盤である。正直試験を受けて納得のいく答案 が書けるレベルにまでは至っていないが、それでも教授が常に依拠する独特の経済学的な思考方法について、少しは慣れてきたような気がする。

さて、この前、授業の予習をしていたときに、どうしても分からなかったのが、Tying(抱き合わせ)に関する疑問である。通常、反トラスト法事案の処理に当たっては、問題となった行為が市場における競争を制限するものであるという点を弊害とみて論理を展開する、というのが基本的な裁判所のスタンスだと思う。ところが、Tyingの判決(Jefferson Parish判決など)においては、「消費者が害される」という点が殊更に強調される印象を受ける。もちろん、カルテル等の行為も最終的に消費者を害するものである、ということは理解できるのだが、Tyingでなぜその最終的な被害者が全面に出て来るのかがよく分からない。

近くオフィスアワーに行く予定であるが、ひとまずのメモ。