「特許権と競争法をめぐる2013年の状況」(白石先生による解説)
反トラスト法の動向を含めて、何が問題となっているのか、実に分かりやすく、またコンパクトにまとめられているので、有益である。
最後に言及されている公取委の消極的なスタンスについては、私も同様の感想を持っている。独禁法の審査手続の見直し作業の中で、裁量型課徴金の必要性が強調されていたようであるから、今後は、公取委もそちらの方向を目指して、いろいろとアクションを起こしていくのだろう。
ちなみに、注13にある、Mark S. Popofsky & Michael D. Laufert, "Patent Assertion Entities and Antitrust: Operating Company Patent Transfers"は、必読の論文である。